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所長マイクのブログ,2019年ブログ2019/09/10

減薬・断薬の方法 19 「過去はどこにある?」

【過去はどこにある



過去についてここまでをまとめると、

 

過去というのは、出来事と感情がセットになっている。

 

物事や対象に対して抱く気持ちが感情で、それには実体がないということ。

 

変えることが可能なのは出来事ではなく、それに紐付いた感情だということ。

 


これらが明確になってきましたが、過去を変えることに関してもう一つ重要な観点があります。

 

 

それは「過去はどこにあるのか?」です。

 

 

これまで見てきたとおり「過去」を構成する感情そのものは実体がありません。

 

 

では、出来事はどうでしょうか?

 

 

「頭で覚えている」という顕在意識による記憶では、時間や空間の概念を持ち合わせています。

 

 

しかし、細胞レベルでの記憶を内在する潜在意識には、時間が存在していません。

 


それどころか潜在意識では、対象さえも実体がありません。

 

 

つまり「過去」というのは、感情レベルのみならず、対象、時間、空間など全てにおいて実体がないということになります。

 


例えば、「小学2年のときに父親に怒られて受けたゲンコツが怖くてトラウマになった」という場合があるとします。

 

 

時間=小学2年のとき

 

対象=父親

 

出来事=ゲンコツ

 

感情=怒られた、怖い、トラウマ

 

 

潜在意識には、「出来事=ゲンコツ」以外全てが実体の無いものとして記憶されています。

 

 

先に見たように、このトラウマを持つ人の目の前に父親そっくりな人が現われると、「怖い」と感じる可能性があります。

 

 

この目の前の対象によって過去の記憶が想起されるという心の作用は、何を物語っているのかでしょうか?

 

 

「過去が今この瞬間の判断になっている」ということです。

 

 

つまり「過去は今起きている」のです。

 

 

「私たちが過去と思っている事象は、過去ではなく今この場で起きている」

 

 

今この場というのは、「今の自分の心」です。

 

 

だから今の判断に影響し、感情に影響し、身体に影響し、人生に影響するのです。



「過去はどこにあるのか?」

 


「過去は今の心にあります」

 

 

ゆえに、「今の心を変えると過去が変わるの」です。

 

 

ではまた明日。

 

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