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コラム2022/02/10
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対人関係の悩みとうつ病の関係性とは
対人関係の悩みとうつ病の関係性とは
うつ病の基本的な原因はストレスですが、ストレスを感じる原因にはさまざまなものがあります。
そのうちの一つとして挙げられるのは、対人関係の悩みです。
そこで本記事では、対人関係の悩みがどのようにうつ病に発展してしまうのか、その関係性を詳しく解説します。
現在、対人関係でお悩みの方はご一読ください。
対人関係の悩みとうつ病の関係性
対人関係は、うつ病で苦しむ多くの方が抱えている悩みのひとつです。
ここでは、対人関係の悩みとうつ病の関係性について解説します。
対人関係の悩みがうつ病に発展してしまう仕組み
まず覚えておきたいのは、対人関係の悩みが直接うつ病に発展するわけではないということです。
対人関係の悩みが原因でうつ病を発症する方は、多くの場合、まず適応障害と呼ばれる状態になります。
適応障害とは、特定のストレスが原因で、うつ病とよく似た症状がみられる疾患のことです。
うつ病との違いは、うつ病はどのような状況であっても元気が出ないことが多いですが、適応障害の場合はストレスの要因から離れた状況では元気であることも多いという点です。
しかし、適応障害をそのまま放置したうえでストレスを受け続けると、やがてストレスが蓄積され、うつ病へと以降してしまう場合があります。
対人関係の悩みによって適応障害になってしまうメカニズム
対人関係の悩みを抱えている多くの方は、いきなりうつ病を発症するわけではなく、まず適応障害を発症し、そのあとうつ病に発展してしまうことがあります。
では、なぜそもそも対人関係の悩みが適応障害の発症につながるのでしょうか。
順を追って解説します。
対人関係の悩みといえるものには、たとえば以下のようなものが挙げられます。
【対人関係の悩みの一例】
- ・新しい職場や部署にうまくなじめない
- ・苦手な上司や部下がいる
- ・配偶者の両親とそりが合わない
上記のような悩みは、人によっては
「そんなもの誰だって大なり小なり抱えている」
「うまく付き合えば気にすることはない」
と感じられるかもしれません。
実際、適度なストレスは、身心の活性化のために必要ですので、多少のストレスを感じることは人間の身体の正常な反応です。
しかし、生まれながらのストレス耐性や、そのときの体調は人によって異なります。
そのため、その人個人の基準で自分が感じるストレスが大きい場合や、ストレスを感じる状況が長く続く場合は心のバランスが崩れてしまうのです。
結果、「休みの日も仕事のことを考えるとひどく憂うつな気分になる」「仕事の前日は布団に入ってもなかなか寝付けない」といった、適応障害の症状が出ることがあります。
対人関係の悩みがきっかけでさまざまな症状が出ることは、決して甘えではありません。
人によってストレス耐性は異なりますので、どうしても苦痛を感じてしまうという場合は、うつ病に発展してしまう前に適切な医療機関を受診することをおすすめします。
LINEなどのSNSの対人関係とうつ病の関係性
従来、対人関係とは文字通り、人と人との直接的な関わりをさすことばでした。
しかし、近年ではLINEをはじめとするSNSの発展により、顔の見えない状態で発生する対人関係もあります。
SNSの対人関係でもやはり多くの人が悩みごとを抱えています。
たとえば、
「友達のほうが楽しそうな生活を送っているなぁ。自分はみじめだ……」
「メッセージに既読がついているのに返信が来ない。嫌われているのかな……」
など、人の発信を見たときに感じる悩みもあれば、自分の発信について気にすることで生じる悩みもあるでしょう。
これらのようなSNSの悩みもやはり、人によっては適応障害やうつ病につながるようなストレスとなりかねません。
実際にこれを裏付けるような研究結果もあります。
アメリカのペンシルベニア大学で大学生を対象に行われた研究では、SNSの利用時間を1日30分に制限することで、メンタルヘルスが大きく改善されたという結果が出ています。
特に、調査開始時に精神的に落ち込んでいた被験者ほど、大きな改善結果がみられたそうです。
参照:BUSINESS INSIDER「SNSを1日30分に制限でメンタルヘルスが大幅に改善 ── 最新研究で判明」
いわゆる「SNS疲れ」を感じている方は、上記の研究のようにSNSをチェックする時間を少しずつ減らしてみるとよいかもしれません。
そのうえでもなかなか気分の落ち込みが改善されない場合は、うつ病になってしまう前に周りの人や適切な医療機関に相談することをおすすめします。
うつ病発症の原因には、生まれつきのストレス耐性など解消が難しいものもありますが、日頃の生活の中にも発症の原因はあります。
うつ病にならないためにも、こちらの記事では予防方法をご紹介していますので、気になる方はぜひご覧ください。
対人関係の悩みがきっかけで適応障害を発症し、うつ病に発展することがある
今回は、対人関係の悩みとうつ病の関係性について解説しました。
ストレスの発生源である対人関係の悩みを解決せずに適応障害を放置していると、いずれうつ病に発展してしまう場合があります。
人によってストレス耐性は異なるため、対人関係の悩みを簡単に受け流せる人もいれば、適応障害を発症するほどのつらさを感じてしまう人もいます。
そのため、もし対人関係でつらいことがあれば、「これぐらいのことは気にしてはいけない」と思わずに心療内科を受診しましょう。
YSこころのクリニックでは、うつ病を根本的に解消できる治療を保険適用で行っています。
日々つらい悩みを抱えていらっしゃる方は、どうぞお気軽にご相談ください。
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