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所長マイクのブログ,2019年ブログ2019/08/31

減薬・断薬の方法 9 「うつを引き起こす薬!?」


うつを引き起こす薬!?

 

薬がうつ症状を引き起こすという一見信じられないことが幾度となく起きた事例をお伝えします。

 

 

YSこころのクリニックには、セカンドオピニオンで来院される方が少なくありません。

 

 

他院で処方され、様々な療法を試した挙げ句どうにもならなくなって来られます。

 

 

最後の砦のようです。

 

 

そのような方々はまず間違いなく処方され薬を服用しています。

 

 

あるとき、うつ病と診断され休職していた男性が来院されました。

 

 

その方は、数年前にうつ病が発症し、薬を飲みながらなんとか仕事をされていたそうですが、数ヶ月前から休職されていました。

 

 

すでに5年間薬を飲んでいましたが、良くなる兆しがないため、精神療法や他の治療を色々ためしたとのことでした。

 

 

佐藤康行(YS)メソッドに興味を持たれ、早速はじめることになりました。

 

 

まず目指すのは、寛解状態です。

 

 

当院の寛解基準は、患者さまご自身で、「うつ状態がおおむねなくなった」と明言、または、うつ病の診断基準に対応した簡易抑うつ症状尺度(QIDS)で、5点以下を満たすと寛解としています。

 

 

その方は素直に取り組まれた結果、2週間というスピードで寛解されたのです。

 

 

顔の表情から言動までとても元気になり、順調に寛解状態が続いたため、無事復職できることになりました。

 

 

復職後も実に順調との報告で、安心して経過を見届けていました。

 

 

ところが、それから約8ヶ月が経ったある日のことです。

 

 

その方が診察予約をとり、クリニックへ来られたのです。


 

お会いすると表情に曇りがあり、状態をお聞きすると、再燃(再発)状態になっていました。

 

 

佐藤康行(YS)メソッドでは、再発率2.3%以下という実績があるので、正直驚きました。

 

 

再発するにも原因がありますので、いろいろと問診をしていると、とんでもないこと気づきました。

 

 

なんとその方は、寛解後も他院の処方を続け8ヶ月間必要のない薬を飲み続けていたのです。

 

 

症状が良くなり、寛解状態ですので、他院の先生も当然減薬指導してくれていると思っていましたが、その先生は、減薬指導をしない医師で、せっかく寛解状態になっても同じ量の処方を出すだけだったのです。

 

 

薬そのものがうつ症状を作るということを証明したような状態でした。

 

 

その方に事情を説明し、当院へ転院してもらい、もう一度YSメソッド治療を行いながら、減薬・断薬を行うことを勧めました。

 

 

その方は素直にそれを実行し、たった1回のYSメソッド治療で即寛解、すぐに減薬を開始し、1ヶ月で完全に断薬に成功、4年たった今でも元気にお仕事をされています。

 

 

これがまさに、「薬がうつ症状を引き起こしてしまう」という実際に患者さまに起こった現実です。


 

 

ではまた明日。

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